目次
三井住友ANA VISAカードのボーナスポイントが2021年1月で終了するのを鑑み、その後のベストカードを比較検証してみます。
- 本人カード1名分と家族カード1名分発行
- ゴールドカードの年会費はマイ・ペイすリボを設定した場合で計算
- 1マイルの価値は2円として計算
結論
- クレジットカードの付帯サービスを考慮すると年間「3,382,000円」のクレジット決済が損益分岐点となる。(1マイル2円換算)
- クレジットカードの付帯サービスを考慮しないで年間決済額のみで算定すると年間「7,000,000円」のクレジット決済が損益分岐点となる。
年会費(SFC)の比較
カード種類 | 本会員 | 家族会員 | 合計 |
ゴールドカード | 16,200円 | 8,100円 | 24,300円 |
ゴールドカード(マイ・ペイすリボ利用時) | 12,420円 | 6,480円 | 18,900円 |
プラチナカード(マイ・ペイすリボ割引の設定はなし) | 86,400円 | 4,320円 | 90,720円 |
ゴールドカードの場合はマイ・ぺいすリボの利用での割引がありますが、プラチナカードはありません。
マイペイすリボを利用した場合のプラチナカードとゴールドカードの差額
90,720円-18,900円=71,820円
マイペイすリボを利用しない場合のプラチナカードとゴールドカードの差額
90,720円-24,300円=66,420円
カード新規発行・継続ボーナスマイル
ゴールドカード | 2,000マイル |
プラチナカード | 10,000マイル |
1マイルの価値はわかりやすく2円と換算します。
・ゴールドカードの場合は4,000円の価値
・プラチナカードの場合は20,000円の価値
ANA国内線ラウンジ利用
SFCではない三井住友ANA VISAプラチナプレミアムカードの場合、国内線のANAラウンジが本人に限り無料で利用できます。ステータスを持っていない人は一回につき3,100円にて利用可能です。
SFCであれば無料で利用できるので価値は0円です。
SFCではない「ANA VISAプラチナプレミアムカード」で国内線ラウンジを利用した場合、年間利用回数×3,100円分がお得になります。
プライオリティパス
本会員と家族会員が利用できます。付帯するサービスは利用回数制限なしのプレステージ会員です。プライオリティパス公式から申し込みすると429ドル必要ですが、楽天カードで申込みが可能なので、価値としては一人あたり11,000円ぐらいです。
今回家族カード1枚分発行するとしてで11,000円×2人=22,000円の価値とします。
プラチナグルメクーポン
東京・大阪を中心に約100店舗の一流レストランで2名以上のコース料理をご利用いただいた場合、会員1名分が無料になるご優待サービスです。
要するに2人で高級レストランで食事をすると1名様分無料になるクーポンです。
サービスを利用することでコストが発生するので、価値としては0円とします。
VISA プラチナ空港配達
国際線を利用の場合往路復路ともに、2個まで1個500円(税込)、3個目以降通常料金より20%OFFで荷物を送ることができるサービスです。
微妙ですね。逆にこのサービス中途半端すぎて存在価値があまりありません。
三菱UFGプラチナカード等他社のサービスで無料で利用可能なので価値としては0円です。
コンセルジュサービス
今の時代、スマホやパソコンがあるので、普段あまり必要性がないような気がします。
海外利用時には約に立つかもしれませんが・・・。
価値としては見えにくいため0円とします。
ANA VISAプラチナSFCとANA VISAゴールド SFCのマイル還元率
ここからが一番重要な項目、マイル還元率を考察します。今回は、クレジットカードの年間決済額を還元率別に損益分岐点を考察してみます。
年間300万円決済の場合 | 還元率 | 年間獲得マイル数 |
ゴールドカード | 1% | 30,000マイル |
ゴールドカード(マイ・ペイすリボ還元) | 1.3% | 39,000マイル |
プラチナカード | 1.5% | 45,000マイル |
プラチナカード(マイ・ペイすリボ還元) | 1.8% | 54,000マイル |
プラチナカード45,000マイル-ゴールドカード30,000マイル=15,000マイル 現金価値30,000円
年間決済額400万円の場合 | 還元率 | 年間獲得マイル数 |
ゴールドカード | 1% | 40,000マイル |
ゴールドカード(マイ・ペイすリボ還元) | 1.3% | 52,000マイル |
プラチナカード | 1.5% | 60,000マイル |
プラチナカード(マイ・ペイすリボ還元) | 1.8% | 72,000マイル |
プラチナカード60,000マイル-ゴールドカード40,000マイル=20,000マイル 現金価値40,000円
よってクレジットカード決済額のみでプラチナカードの損益分岐点を図る場合は、年間利用額700万円が目安となります。
とまぁ凄い決済額になってしまいますね。月に換算すると58万円をクレジットカードで決済しないとペイできません。なかなかここまで利用できる人は限られています。
続いてANA VISA プラチナ(SFC)と ANA VISAゴールド(SFC)の損益分岐点を考察してみます。
仮に今回は年間決済額300万円の利用としてプラチナカードの価値を計算します。
「3,382,000円」のクレジット決済が損益分岐点 (1マイル2円換算)
年間決済額 | 300万円 | 338.2万円 | 400万円 | 500万円 | 600万円 | 700万円 |
ゴールドカード還元率1% | 30,000マイル | 38,200マイル | 40,000マイル | 50,000マイル | 60,000マイル | 70,000マイル |
ゴールドカード還元率1.3%(リボ利用時) | 39,000マイル | 43,966マイル | 52,000マイル | 65,000マイル | 78,000マイル | 91,000マイル |
プラチナカード還元率1.5% | 45,000マイル | 50,730マイル | 60,000マイル | 75,000マイル | 90,000マイル | 105,000マイル |
プラチナカード還元率1.8%(リボ利用時) | 54,000マイル | 60,876マイル | 72,000マイル | 90,000マイル | 108,000マイル | 126,000マイル |
プラチナとゴールドのマイル獲得分差額 | 15,000マイル | 16,910マイル | 20,000マイル | 25,000マイル | 30,000マイル | 35,000マイル |
差額分の現金価値1マイル2円換算 | 30,000円 | 33,820円 | 40,000円 | 50,000円 | 60,000円 | 70,000円 |
- 三井住友VISAカードは、毎月の支払が自動的にリボ払いになる「マイ・ペイすリボ」という仕組みがあります。一度設定をすると、三井住友ANA VISAゴールドカードの場合は、年会費が割引になります。(プラチナカードは割引がありません)
- また、毎月少額でもリボ払いの手数料を発生させると、ポイント還元率が+0.3%になります。毎月支払い金額を変更することができます。超過分に対してリボ払いの手数料が発生する仕組みですので、毎月の金額の調整の作業が必要になります。
損益分岐点の算出計算式
クレジットカード年会費差額(ゴールドカードマイペイすリボ設定時) | -71,820円 |
カード入会・継続マイル(差額8,000マイル×2円)1マイル2円換算 | +16,000円 |
プライオリティパス (11,000円×2人=22,000円) | +22,000円 |
コンセルジュサービス | ±0円 |
プラチナグルメクーポン | ±0円 |
マイル還元分 (338.2万円決済時、マイル差額分16,190マイル×2)1マイル2円換算 | +33,820円 |
損益合計 | ±0円 |
まとめ
- クレジットカードの決済額のみでの損益分岐点は700万円となる。
- プラチナカードの付帯サービスの現金価値を考慮した場合、損益分岐点は決済額338.2万円となる。(ただし、プラチナカードのステータス性、保険の充実度、他の付帯サービスは個人の価値観により損益分岐点は上記決済額以下となる)
- SFCでない「ANA VISAプラチナプレミアムカード」で国内線ラウンジを利用する場合、年間利用回数×3,100円分がお得になる。
- 獲得マイル数を1マイル2円で計算した場合、年会費分の差額71,820円の内、46,000円分は1マイル2円で23,000円分マイルを購入していることになる。
以上のような結果になりました。
付帯サービスを考慮すると損益分岐点は低いかもしれません。
ただし、
入会・継続ボーナスマイルの差額8,000マイルと300万円決済時のマイル還元分差額15,000マイルの計23,000マイルは1マイル2円で46,000円分で購入していることと同じ効果になるので、その点は決してお得というわけではありません。
※国内線特典航空券での利用であれば、時期にもよりますが、1マイル2円程度での利用であり、お得度は低いですが、国際線ビジネスクラスの利用であれば、価値が跳ね上がるので、結局のところ、クレジットカードの付帯サービスのメリットの価値観、個人のマイルの使い方、考え方によって大きく変わってくるという結論に至りました。
- シンプルに年間決済額が700万円以上の方
- 年間決済額は338.2万円以上あり、プラチナカードの付帯サービスに価値を見いだせる方
- プラチナカードのデザイン性、ステータスに魅力を感じる方
- SFCのステータスはないが、ANAの国内線ラウンジを頻繁に利用したい方
- 1マイル2円で購入しても利益を享受できる方
- 年間決済額が338.2万円以下の方
- プラチナカードの付帯サービスに価値がないと考える方
- ポイントサイト案件をゴリゴリしている方
- クレジットカードのデザイン性、ステータス性を求めない方